タンク清掃・点検
オイルタンク清掃から定期点検(漏洩検査)まで
タンク清掃
タンクも呼吸しています。大気より通気口等により不純物を吸収、又危険物そのものにもスラリー状のものを含んでいます。長期貯油により沈殿分離し油泥として滞留します。長期にわたって除去しないと蓄積されボイラー等付着火の原因になります。最低年1回位の清掃を、お奨めいたします。
-清掃前- |
-清掃後- |
タンク点検
所有者等が自主的に製造所等の点検を行うものですが、いづれも法の規定に基づきその実施が義務づけられているものです。従来から行われてきた所有者等の任意の点検とは相違する点に注意する必要があります。
定期点検制度 (法第14条の3の2)
政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、これらの製造所、貯蔵所又は取扱所について、自治省令で定めるところにより、定期に点検し、その点検記録を作成し、これを保存しなければならない。
定期点検制度は、一部危険物施設を除いた製造所等の所有者等に対して、自治省令(規則第62条の4~8)で定めるところにより定期的に自主点検をし、その点検記録を作成しこれを保存(地下タンク貯蔵所は3年間)することの義務を課し、当該規定に違反して定期点検をしない場合等については許可の取り消し、又は使用停止命令の対象となるものです。(法第12条の2第1項第5号)
さらに本条に違反して点検記録を作成せず、虚偽の点検記録を作成し、又は点検記録を保存しなかった者に対しては、30万円以下の罰金又は拘留に処する旨の罰則の適用が設けられています。(法第44条)
□加圧による点検方法 | |
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加圧法は、密封した地下タンク及びそれに附属する配管にガスを封入し、所定の圧力に加圧した状態で一定時間の圧力の変動を計測することにより、漏洩の有無を確認する気密試験です。 検査時には、対象となる地下タンク及び配管内貯蔵液をすべて抜き取り、空の状態で実施します。 -特長- ○加圧中に露出している配管継手部分などに石鹸水など塗布することにより、目視点検が可能です。 ○試験圧力が高いため、地下水位が高い場合でも点検できます。 ○全体試験で漏洩が確認された場合は、通気管などタンク本体から取り出されている配管をタンク内部と分離できるため、個別試験ができます。 |
-測定器による加圧検査状況- |
□減圧方法による点検方法 | |
二重殻タンクの強化プラスチック製の外殻(検知層)を減圧し、所定の減圧状態を維持し、一定の時間内の圧力変動を計測することにより、漏えいの有無を確認する方法である。 | -減圧検査作業状況- |
つぎのような場合は必ず点検を | |
○残油と使用量が合わない ○地震のあと ○検査管より危険物が発見された ○危険物がありえない所より湧き出た |